SunBlade 150 が来た。しかし、私の机の上には既にPCが1台ある。モニターは1台のPCに2台接続して使っている。1台はずしてSunBladeに接続すれば、2台同時に使える。しかし、PCのモニターが1台では前より使える画面が減って不便になる。
操作する人間は一人なのだから、2つのキーボード、2つのマウス、2つのモニターという状況は避けたい。何とか、2台分の画面を維持しつつ、両方のマシンを有効に活用するためには、1つのキーボードとマウス、2台のモニターでSunBladeとPCを切替えることが望ましい。
2台のモニターをPCに接続したままにして、PCに接続している2台目のモニターをモニター切替器に接続して切り替えることにした。
モニター切り替え器を使った場合の問題は2つある。
画質は我慢すればいい。しかし、キーボードが２つ、マウスが2つあるのは混乱のもとになる。特にキーボードは使い慣れたものでないと著しく効率が下がる。
こんなときは、俗に言うCPU切替機、KVMスイッチを使う。KVMはそれぞれ、Keyboard、Video、Mouseの3文字を取ったものだ。
一般的なKVMスイッチは、PS/2タイプのマウスとキーボードに、VGAタイプのモニターのコネクタがついている。電源はあるものとないものがあり、電源あり、廉価版は電源なしのものが多い。残念ながら、このタイプのKVMスイッチは使えない。SunBladeはキーボードとマウス用に二つのUSB端子がついているだけだからだ。
パソコン用にUSB端子を備えてキーボードとマウスはPS/2の端子というKVMスイッチもあるが、PS/2タイプのキーボードはSunBladeでは使えない。しかし、SunBlade用のキーボードはUSキーボードならPCに差し込んで使うことができる。
そこで、KVMスイッチではなく、USB+ディスプレイ切替器を使った。機種は Arvel の ACS-HSV2 というもの。秋葉原なら3000円前後で買える。ディスプレイの解像度は 1280x1024 まで使える。もちろん、対応OSに Solaris 8はなく、対応ハードウエアに SunBladeもない。
かなり汚いが、図に示すとこんな風になる。
これで、SunBladeのキーボードとディスプレイを2台のマシンで切り替えられるようになった。しかし、マウスはそれぞれの本体に接続されたままで少々邪魔だが、今のところは諦めることにした。
接続直後は気がつかなかったが、起動時に、SUNのキーボードがPCに接続されていると、PCが誤動作を起こす、また、PCのキーボードをSunBladeに接続すると、SunBladeはキーボードが接続されていないと文句を云い、それ以降はキーボードを受け付けない。
そこで、PS/2コネクタにキーボードを繋ぎっぱなしにして、PCの起動時には、USB切り替え器から、SUNのキーボードをはずしてやればいい。
これは、ちょっとしたパズルである。
この状況では次のような問題がある。
SUNのキーボードは、PCのキーボードに類似しているが、同じではない。
たとえば,「全角／半角」キーがない。こんなとき、SUNのキーボードで「Again」を押すと代用できる。
逆にPCのキーボードには、電源のオン・オフのキーがないなどの問題がある。
SunBladeでもPCでも動作を保証している富士通のFKB-8579を試してみるのもいいかもしれない。
しかし、2台のディスプレイを使っているために別な問題が発生した。
もう一度SunBladeの背面パネルを見てみると、USBの端子が4つあった。
(写真、下の通り、(Axia Eyeplateで撮影したため、ズームなし))
そこで、本体に、SUNのマウス、SUNのキーボードを繋いだままにし、USB+ディスプレイ切替器に Microsoft InteliMouse と PFU のHappy Hacking Keyboard Lite2を繋いでみた。
こうすれば、起動時にキーボードがないとSunBladeに文句を言われることはなく、愛用のマウスとキーボードも使える。しかし、予想に反して次のようなメッセージが表示された。
Nov 26 16:39:10 pico consconfig_dacf: Multiple keyboards not supported.
Nov 26 16:39:10 pico consconfig_dacf: Multiple mice not supported.
どうやら、マウスもキーボードも2つ以上接続できないらしい。
とりあえず、マウスはSunBladeでもPCでも起動時の問題はないようなので、USB+ディスプレイ切替器にはInteliMouseを接続して切替えるようにした。